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旧梶村氏庭園

旧梶村氏庭園

kyukazimurashi teien

近世津山藩の城下町に存在する住宅庭園です。近世末期から昭和初期にかけて主な建築が完成し,茶室の周辺の露地庭(ろじにわ)とともに主屋(しゅおく)の座敷に面して石組の池泉(ちせん)庭園が設けらました。
 特に,池泉の西南隅部に築かれた石組の築山(つきやま)と滝石組(たきいしぐみ)が注目されました。地盤の高まりを造り,その強度を維持するために,敷地の西南隅部にL字形のコンクリート擁壁を設け,その上面と前面に大規模な巨石からなる滝石組を造っています。大小の石の間隙には灌木(かんぼく)や下草(したくさ)があしらわれ,湧き落ちる水の流れとともに,深山幽谷(しんざんゆうこく)を象(かたど)った築山及び石組の形姿には,力強さと独特の意匠が見られます。当地に伝わった近代の庭園文化の一端を知る上で意義深い事例です。
 
 


 
登録:国登録記念物

コース1箇所目終了
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